オーストラリア鉄道廃線の旅 - Australian Disused Railtrail -
 
 
◆ チュームット支線鉄道廃線 (Tumut branch Disused Railtrail)
 
 シドニーからクルマで4時間ほどヒューム・ハイウェイ(Hume Hwy)を南下すると、ガンダ・ガイ(Gundagai)という街に出る。 ここは街の南部に大きな公園があり、そこには、非常に長くすばらしいティンバー・トレッスルがある。ひとつは、プリンス・アルフレッド・ブリッジでこれは木製の橋にもかかわらずクルマが通行していた。もうひとつは、今回の旅の第2目的である鉄道廃線の橋である。この橋の名称は情報がないが、ム、ムラ・・・読めない(涙) Murrumbidgee - Morleys Bridge と勝手に命名してみた。(2つの川の名前です。)
 
 話を本題に戻すと、この路線は2006年に探訪したチュームット(当時は読めなくてトマトとか言っていた)の鉄道廃線につながる路線である。そもそもチュームットがメインの路線だ! まさか外国の鉄道廃線を補完すると思わなかった!!!
 
 起点は、ニューサウスウェールズ州鉄道のサウスメイン線のクータマンドラ駅(Cootamundra)が起点で、シドニーから430kmの位置である。廃線路線長は、クータマンドラから終点チュームットまで約104km。取り扱いは旅客、貨物、酪農、畜産、羊毛で、1886年6月1日に開設、全線開通が1903年12月2日、1984年1月19日にクータマンドラジャンクションの区間で洪水により路盤が流出し、復旧されず廃止に至ったそうだ。
 
 駅は、駅舎付きが12、畜産荷揚げ用などのプラットホームだけが5ある。駅名は17もあるので省略させていただきます。
 
 終点チュームットで少しの区間は観光列車(保存鉄道)として1988年に再オープンしたものの、2年もしない内に廃止されたようです。また、この路線内でガンダ・ダイ地区を中心に部分的に再運行を検討された事があったようですが、手前のクーラック(Coolac)との区間がヒューム・ハイウェイの拡張工事により路盤が消失していた事と、ガンダ・ガイ南部にある木橋の劣化具合が大きく、断念したとの記載がある。
 
 今回の取上げ区間(下図赤点線区間)は全線の中で、ガンダ・ガイを中心にトレイルしています。2006年に行ったチュームット−ギルモア間は別ページを参考にして頂きたい。 ※緑点線は未探訪廃線区間、青地白点線は過去探訪廃線区間です。
 
 この路線の自分的発見は、2010年夏にやはりスキーに来ていた際に、天候不良でスキーができず、他にやる事もなく、じゃ、代わりのアクティビティとして廃線トレイルをネットで探っていました。その時にグーグルマップや他サイトで下のハイライトのような木橋があるのを見たのがきっかけでした。
 
 参考資料:「NSW Rail net」「google map」
 
 
 チュームット支線鉄道の廃線       
 
 初回探訪日:2011年8月13日
 初回掲載日:2011年8月29日
 
Tumut disused Raiway
簡単マップ ルートマップ
 この路線のハイライト1  この路線のハイライト2 
 

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@ クーラック(Coolac)の村から400m南、ガンダ・ガイよりに残る廃線跡。時間の都合でクーラックにはいけなかった。 A @を横から
B 所々にある木橋。 C ダイジィー・ベッド・クリーク(Daisy Bed CK)の木橋。この後しばらくヒューム・ハイウェイに路盤が吸収されてしまい廃線敷がなくなってしまう。
D Cからちょっと西進すると、また廃線敷が出てくる。右にハイウェイがあります。 E ミンガイ道路(Mingai Rd)にある廃線跡。一見なんだかわからない。手前中央から左にかけて2条のレール痕らしきモノがそれ・・・実際はレールがあります。ここにはミンガイという停車場だったようですがそれらしき遺構が見当たりません(残念!)1890年12月4日開設、1971年7月6日廃止との事。
F Eの反対側でガンダガイ方向をみています。 G いい感じの橋があります。
H 逆サイドから!ちなみに、南西をみています。太陽は夕方で背後にいます。太陽の位置は北東!さすが南半球!!ここから廃線跡は農地内を通りトレースできなくなります。 I ガンダガイの街の北側にある共通農道(Common Farm Rd.)の先に行くと、廃線跡に再度トレイルできます。実はこの地点、農場エリア内(農場主の家への道路)なのでアクセスにちょっと勇気がいります。割堀の先に畜産用プラットホーム停車場があったようです。クーラック側をみています。
J 別角度から! K Jの反対側!!ガンダガイ方向をみています。
L ちょっとわかりにくいですが、木の向こう側に築堤があります。この辺りの農道は普通に通行できます。農場のおっちゃんが気軽に声掛けしてくれます!(意味不明ですが・・・) M 途中にある煉瓦調のドレインです。
N クーラック側をみています。どこぞの農場屋敷へ通じる道から撮ってみました。 O ガンダガイ側!!
P Oを正面から、枕木の朽ちた感が非常にいいです。 Q いろいろ落ちています。
R レールを使用した通信柱。碍子や通信線はまったく残っていませんねー! S ダルケイス農道(Dalkeith Rd)に残る廃線跡。クーラック側です。
番外編1 敢えて言おう!海外旅行の第一目的はスキーなのだ!ここはビクトリア州のフォールス・クリークスキー場だ!! 番外編2 ヒューム・ハイウェイを西進しています。よくTVに出てくる「ひたすら直線」というのは、ハイウェイではなかなかありません。ローカルな道路(広いけど!)にそういうのは多いですね〜!
番外編3 ヒューム・ハイウェイから見える景色。シドニーからクルマで2時間ぐらいすると、こんな景色ばっかりになります。最初はおぉ〜なんですけどね・・・・・ 番外編4 ガンダ・ガイで泊まったガブリエル・モーテル。外観内装ともの非常にきれいなモーテルでした。室内で隣室の音が少々聞こえるのと、バスルームが激寒だったのが難!!モーテルのおっちゃんの英語は、ムリです。
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チュームット支線鉄道の廃線       
 
 
 
 
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