<第1回 ワイメア平原鉄道キングストン支線の廃線跡> 2009年の夏、世界中で新型インフルエンザが流行っている中、ニュージーランドへ行ってきた。例によって旅の目的はスキーだったが、天候が悪くすべられない場合を考えて、宿泊地クィーンズランドを基点に鉄道廃線探訪を探っていると、ありました。クィーンズタウンの横に広がる美しいワカティプ湖の南端にあるキングストンからNZ最南端の都市インバーカーギルまでの約140kmの廃線跡をたどってきました。 結果からするとこの路線、廃線跡としてはかなり風化が進んでいたり、個人農地の敷地内にあったりっで遺構的な要素は少々物足りないが、トレースするにあたり、NZのダイナミックな自然。都市部とは違う現地の人の人懐っこさ。ドライブの爽快感が仕事に疲れた自分を癒してくれた。う〜ん、なんだか旅行記みたいだ! この路線の説明として、いくつか話しが聞けたので自分なりに載せてみるが、精度の保証はできない。この路線は、インバーカーギル(Invercargill)から途中のハブ駅であるラムスデン(Lumsden)までは1876年に開通、終点のキングストン(Kingston)には1915年に開通。1971年から保存鉄道とされたが、1979年11月の河川氾濫によりラムスデン−ガーストン(Garston)間が不通となった。全区間復旧を目指したものの最終的にはフェアライト(Fairlight)−キングストンの14kmに留まっている。この路線はキングストン・フライヤー(Kingston Flyer)という名称になっている。1982年から蒸気機関車が走る保存鉄道となったが2009年8月経営難から廃止となったとネット上にあった。 一般貨物(金・鉱物・羊毛他)及び旅客としての廃止は1982年12月で、同時にいくつかの路線も廃止されたそうだ。モースブン(Mossburn)−ラムスデン支線やラムスデン−ゴア(Gore)接続線(南本線)、ウィントン(Winton)からの支線などだそうです。理由としてはよくあるモータリゼーションの影響では無く、需要の関係との事。たしかに、俗説においても人より羊の方が多いと言われるNZ。しかもほとんど人が居ないと言われている南島の田舎。トレース道中も対向車・後続車の数を考えると納得する。(極端に少ない) これら路線を総称してワイメア平原鉄道というらしい。 ちなみに、滞在したクィーンズタウンは、女王陛下の称号を冠しているだけあって風光明媚な街で、周囲にはコロネットピークやリマーカブルスと言ったスキーリゾートもあってなかなか活気のあるエリアである。すると思うのは「何故キングストンからこの街まで接続しなかったのか?」と疑問を持っていたが、キングストンから接続の予定があったらしい。(正確にはフランクトン Frankton) しかも、そこからクロムウェル(Cromwell)まで伸延し、オタゴ中央鉄道(Otago Central Railway)と接続する計画があったようだ。 初回訪問日:2009年08月27日−28日 初回掲載日:2009年10月31日 最新更新日:2009年10月31日 Kingston Branch Disused Railway 1 2 3 4 5 6 |
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