■木曽森林鉄道 阿寺線

■簡単スペック
着工 1920年(大正9年)
竣工 1925年(大正14年)
廃止 1965年(昭和40年)
撮影 2002年−2005年5月1日

◆阿寺      

■阿寺線の解釈と解説
 JR野尻駅起点の林鉄は、野尻向から殿、柿其(阿寺)に分岐していた。大桑、南木曽町史や「思い出の森林鉄道」などを参考にしてみたが、資料により路線名が異なっている為、野尻線は、JR野尻駅から阿寺まで、1級柿其線は阿寺−柿其(梅通り)、1級殿線は野尻向−殿、阿寺線は阿寺−阿寺御料林とした。阿寺線は木曽森林鉄道の走りであり阿寺軽便軌道4.5kmが1901年(明治34年)に阿寺御料林にて竣工した。当時はブレーキのついた運材車に載せ材木を山から下ろしてきた。台車の引き上げは馬などを使って行ったようだ、これは引馬(ひんま、きんま)と言っていたらしい。1920年(大正9年)ぐらいになると阿寺の軌道も改修されガソリン機関車が導入さらたらしい。しかも日本の林鉄初だったそうだ。
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@阿寺停車場から分岐する阿寺線(ガードレールのある道)、正面のカーブしている道は野尻線の野尻向方 A民家の間を抜けていく路盤跡
Bちょっと横道。阿寺渓谷の入り口にはこんな記念碑がある。感無量と彫ってある。 C 02年3月撮影時には存在していた鉄橋。03年5月時には崩落してのか確認できなかった。ちなみに、阿寺渓谷は崩落箇所が多くAの地点からEまでの間で崩落し地形が変化してしまい場所の特定が困難になっている。
D ちょっとわかりにくいが中央に路盤をささえる石垣がある。05年5月に訪れた時は、土砂崩れにより大きな切れ目が入っていた。 E 第1阿寺鉄橋(仮)と言っておきましょう。この後車道が林鉄跡になります。
F 別角度から G 一時は遊歩道化されていたようですが、現在では立ち入り禁止になっています。
Hしばらく併用林道化した廃線跡がつづきます。 I 法面の石垣がなんとも!!この先には林鉄のレールを利用したガードレールが多数みられます。

◆阿寺      

 



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