＜欧州で良かったのは？＞
欧州でのスキーが最も多いのは、やはり非日本的要素が多分にあるからだと思う。スキーに限っていえば、まずスキー場が日本みたいに狭くなく、非常に広い。下手をすると誰も周囲に滑っている感が無く心細くなる時もあるほどだ。 この広さに関しては森林限界型といわれるほど、樹木がほとんどない状態で滑られる為、よけい広く感じられ、快適に飛ばせられるのが気持ちイイ。 また、どの国（含む北米、オセアニア、中東地域）も人に余裕があってガラが悪くない。先進国だろうが、途上国だろうが、リゾートに来ているクラスの人々なので、やさしい雰囲気があって落ち着く。 日本はこの点、ガラが悪い。スキーヤー、ボーダー共下賤だ。クラブに属している輩も然り！だ。
 さて、感情的になってしまった・・・話を戻すと、欧州の中で、フランスとオーストリアが20箇所ずつ行っているが、どちらがイイと言われた場合は、甲乙つけがたい。 そもそも、どこの国がいいか？って聞かれても、どこも良いも、悪いも経験しているので、国別に書いてみる。
◆ フランス
日本でも有名（と思う）なサヴォア地方のティーニュ・ヴァルディゼールが欧州スキーの第一歩だった。ここのファーストインパクトもかなり強烈に残っており、さらに記憶が美化されてきているので、オススメしたい所だが、個人的には、グルノーブル近郊にあるアルプデュエズを推薦したい。前述のスキー場より低いものの標高3,300mのトップから見る景色は、感動的だった。ティーニュやトロワバレー、ラプラーニュも3,000m越えだが、近い所に高い山々がそびえているが、こちらは、トップよりも随分と低い山が多く、遠くまで視界が開けておりダイナミック感がある。
また、今はどうだか、わからないが、日本人にも顔を合わす事がなかったので、一人旅感は満喫できると思う。あと、カステリャンというビレッジのホテルだったが、食事が過去最も美味しいと感じた所であった。名前も材料もわからない緑色のスープはもう一度飲んでみたい。そうそうここでは、元競輪選手でパリの日本人画家加藤一さん（故人）家族に声をかけて頂いた思い出の深いホテル！ここのスキー場はオススメしたい。
次行くとしたら、どこだろう？やはりラプラーニュか！ あとは、アルプデュエズリターン！トロワバレ補完になる・・・のか？
◆ オーストリア
この国でのスキーのファーストインパクトは非常に残念感があった。ザールバッハ、キッツビューエルと非常に有名なスキー場に行ったのだが、そこはフランスでイメージしていた森林限界型のスキー場ではなく、日本と同じように山林を切り開いてコース整備をかけているスキー場だった。広大なゲレンデを滑りたい自分には、ただただ有名なだけだった。しかし、セカンドインパクトが良かった。西部のランデックから南下するとイシュクルというスキー場があり、そこはスイスのサムナウンと国境を跨いでつながっていて一大スキーエリアを形成している。また、周辺には中規模（といってもデカイが）のスキー場が3つあり、特に再奥のガルチュアは、アクセス路からの景色がカナダロッキーか、ここか！というぐらい綺麗だった。たしか眺めていて涙が出てきた記憶がある。（ただ単に寒かっただけかもしれない） このスキー場も日本人は皆無だったので、海外リゾート感があっていいかもしれない。
◆ イタリア
イタリアと聞いて自分が思い浮かべるのは、ピッザとパスタ！ しかし、過去数回のイタリア旅行での結論は、日本で日本人の味覚に合わせてあるピッザ（石釜）やパスタの方が美味しいと判断する。 ま、食べものの話はおいておいて、スキー場となると、北東にあるアルプ・ディ・スィウージが良かった。このスキー場は、ドロミテ・スーパースキーエリアの最西端にあるスキー場でヴァル・ガルデナと隣接している。セッラ・ロンダと呼ばれるスキールートからは、外れているもののスキー場からみえる
Sciliar 山（シリエール？）の姿はすばらしいモノがある。
今後この国で行ってみたいエリアは、ドロミテのAlta Badia、Val di Fassa、トレンティーノのVal di Sole、ロンバルディーのLivginoに是非トライしたい。
◆ スイス
なかなか行きにくい国だ・・・通貨のユーロが使用できない。全体的にコスト高。検討するものの大概候補からまっさきに外れる国だ。ただし、陸路で隣国からスイスに入るのが容易、フリーパスに近いので、そういうルートでは数日であればアクセスできそうな国。 ※幹線道路等はほとんどフリーパス、地方の道路だとチェックされる場合もある。 行った中でのオススメは、やはりツェルマットだろう。ＴＶや写真で誰でも一度は目にしているハズのあの山の雄姿は、もう一度みてみたいと思うし、是非行ってもらいたいものだ。ここは滑走に関しても良く、かつイタリア側のチェルビニアにも滑り込みができるので楽しい！！ しかし、ここ以外でも行ってみたい所が沢山あるのもスイスで、ヴェルビュー、アンデルマット、ダヴォス、ユングフラウなど魅力的だ。
◆その他
回数が少ないのでなんとも言えないが、スペインのシエラネヴァダはオススメだ。写真データはマドリッドで強盗にあいカメラ毎盗られたので全く無いが、非常に美しいスキー場だった。スキー場＋山、スキー場から見えるアンダルシア地方の荒地＋地中海＋アフリカ大陸、この眺めは衝撃的だった！他のドイツ、アンドラ、リヒテンシュタインのスキー場はいろいろ微妙だ。
＜欧州で行って滑ってみたい国は？＞
沢山ある。スウェーデンのオーレ（Åre）、サレン（Sälen）、ノルウェーのトリシル（Trysil）、グルジアのGudauri、ロシアのエルブラス（Mt
Elbrus）、トルコのパラドケン（Palandöken）、エルジェス（Erciyes）、フィンランドのレヴィ（Levi）欧州だけでもこれだけある。しかも行った事のない国で！という切り口でだ。 グルジア、ロシア、トルコは単独＋レンタカーでの旅は事実上ムリなので、実現しない可能性が高いのが悲しい～よ！ |
