JR信越本線廃線跡 〜黒井駅起点廃線〜
 
 
◆ 簡単スペック
 開通:1926年ごろ
 廃止:2000年
 区間:黒井駅周辺
 
 訪 問 日 :2008年03月30日
 初回掲載日:2008年05月17日
 最新更新日:2008年05月17日
 
 信越本線引込線   
   
 JR信越線黒井駅の北側には、信越化学工業直江津工場、住友金属直江津工場などへ専用線がいくつも敷設されていた。個々の路線の開設廃止年月日は各方面へ問い合わせをしているが、なかなか当時の情報が無いとの回答が多い状態。
 
 信越化学工業さんからの回答では、工場建設の際には、資材や設備搬入に、その後石灰石、コークスなどの搬入、石灰窒素の出荷が当初行われていたようです。また、製品の変遷によって塩ビ溶剤、メタノール、苛性ソーダなどへ貨物内容が変化していったようで、多いときに30万トン/年の貨物輸送があったとの事です。鉄道輸送の最盛期においては、下記地図中のEの路線(約5kmほど)には6本の路線が並走していたとの事。
 
 2000年には鉄道輸送から道路輸送に変更され、同時に廃止。構内の路線は撤去され一部は駐車場化、構内路化されてしまったようです。しかし信越化学工業さんは、環境問題からCO2削減を考えモーダルシフトを推進し鉄道輸送に再度切替をしているそうです。さすがです!!
 
 モーダルシフト:幹線貨物輸送をトラックから省エネ・低公害の大量輸送機関である鉄道または海運へ転換し、末端のトラック輸送と機動的に組み合わせた輸送を推進すること。
 

 参考:信越化学工業 広報部 担当さま
 
 
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@ 簡単マップを載せてみました。このページでは@の系統を追います。 A 黒井駅北側に残る専用線用敷地跡です。
B 駅構内から分岐点です。 C 駅構内から最初の踏切をみた写真。手前から中央奥へ軌道跡が伸びています。
D 踏み切り部から駅構内方向をみてみました。 E 踏切設備台座跡です。
F 信越工業直江津工場に沿ってカーブする専用線跡。 G Fの先は一部駐車場化されています。
H Gの駐車場入り口からさらに延びる専用線跡。 I こちらにも踏切設備の台座が残っています。
J 工場北側をカーブする廃線跡。 K レールや枕木を撤去後に緑地として整備された専用線跡。
L さらにカーブが続き住友金属直江津工場へ延びる廃線跡。 M なんらかの工事が進行中・・・
N A、Bとの分岐後@の終点部分へ延びる軌道敷跡、柵内がそれ。 O Nの反対側で終点部分。遺構は何も残っていない。
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信越本線引込線   
 
 
 

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