◆ バケッラ/ベレット ( Baqueira/Beret )
 
 海外スキー2012/2013の4つ目は、ピレネー山脈スペインサイドのバケッラ・ベレットスキー場。
 
 ここはカタルーニャのスキーエリアに属しており、同エリアでは再北端に位置している。近隣の街で言うとスペインのビエルハから8kmほどの位置にあり、フランスとの境にある。詳しくは過去のピレネースキーマップを参照して頂きたい。そのマップのピンクの2番(実際はもっと左)がこのスキー場である。
 
 スキー場のスペックをみてみると、トップは2,516mでベースが1,500mで、それほど魅力的な標高ではない。しかし4,749エーカーといういまいち感覚がわからない広大な広さ・・・グーグル先生で変換してみると、ずばり志賀高原スキー場の4.5倍に相当するほどの大きさ! これはスペインで群を抜いている。リフトはゴンドラ、チェアリフト、サーフェイスリフト合わせて33基、コースは78本あるが基本自己責任で好きなように滑ってよい。
 
 レイアウトは、大きく3つのエリアに分けられていて、1つは北部エリアを占めるベレットエリア、次は中央部を占めるバケッラエリア、最後に南東部にあるボナイグア(Bonaigua)と公式マップにある。 
 
 まずベレットエリアだが、ゲレンデトップはTuc deth Dossau 山が2,516mとエリア最高峰になる。ここから長すぎるチェアリフトに載って山頂まで行くと、基本どこでも滑ってよいが、かなり開けたオフピステが広がる。Egua1~3でそれぞれ上級、中級とクラス分けしてあるが滑ってみると差が無い。しかしこのコースから谷を挟んだ対面のTuc de Costarjas 2,338mのゲレンデ、バケッラエリアまでの広大な眺めが非常に綺麗で迫力がある!また、3エリアの端になるので、終始、人が少なく、長い中斜面もあるのでスーパーロングターンなども楽しめる!!ベース部に大きなビレッジ的なスキーセンター、中腹に山小屋風レストランなども完備、また無料大駐車場もあるのである意味狙い目のエリアかもしれない。この時は前日に40cm近く降ったので、オフピステでの滑走も非常に楽しかった。
 
 次に中央部に君臨するバケッラエリアだが、標高1,500mに開かれているリゾートビレッジを起点としていて、高級ホテル、レストラン、ブティック、スキーハイヤー、ハーゲンダッツセンターなどがあって賑やかなエリア。 Cap de Baqueira 2,500mの山頂から南北に広がる森林限界型のコースがあり、いろいろな斜度やなんちゃって崖滑走などができて結構楽しい。北へ進めば中急斜面主体でベレットエリアへアクセスでき、南へはオフピステや緩斜面でボナグイアエリアへ滑り込める。
 
 景色は、山頂から北面から見える景色は、遠景でピレネーの山が険しく、手前でTuc de Costarjas 2,338m などが丸みがある柔らかい山景があってなかなか気分が良い。南面は、Argulls エリアが広くまた谷状になっている景観やCap de la Peulla 2,320m からみえるアンドラまで連なる雪山景色が美しいくてたまらない。
 
 駐車場は、無料シャトルが発着している屋外無料駐車場もあるが、リゾート中心にある地下ガレージ駐車場が有料(6€/日)だが、エレベータあり、ゴンドラ乗場が近いなど、スキーアクセスが楽。利用方法は日本とまったく同じで、入るときは発券→ゲート開、出るときはエレベータ横にある自動支払機で現金やクレジットカードで支払い、出たきた駐車券をゲート通過時に出すという仕組み。天候などによる道路コンディションを考えると、ここに停めるのが最も運転ストレスが無く感じますので、おススメです。
 
 最後に、ボナイグアエリアだが、バケッラエリアとの境にある2本のロングリフトの配置がなかなか面白い。岩山の上と下にあるのだが、なんとくなく面白い・・・それは置いておいてこのエリアは中緩斜面がほとんどを占めており、ファミリーでは結構楽しめるコースが多い。トレイルマップを見るとそれなりの斜面と距離(広さ)を持つエリアに見えるが、迂回コースの途中に中斜面があるだけで滑りを楽しむには前述の2つのエリアが良いだろう。トップのCap de la Peülla 2,320mから南東方向には、比較的攻撃的な形をした雪山景があり、なかなかいい感じだ。このエリアにはもベースがあり、レストランやカフェテリア、無料駐車場等が整備されている。
 
 スキー場の公式WEBサイトには、中級者用、上級者用、エキスパート用のスキー場攻略ガイドが図示されており、この広いスキー場を効率良く回る案内が用意されているので事前に見ておくと良い(かもしれない。)
 
 アクセスは、自分が行った時は降雪時で、途中Sararduという街周辺でヘアピンカーブの連続登り坂があり、凍結していたらどうしようとかなりビビリながら運転していたが、バケッラビレッジまでは除雪・融雪が完璧だったので何とか問題なくアクセスできた。しかしボナイグアエリアへは積雪道になっており、除雪が完了するまで道路クローズしていた。(係員が立っていた。)なので、スキーに行く際はあまり問題が無いかもしれない。こういう時のスペインやフランス南部、イタリアでの冬用装備の無いレンタカーほど心細いモノは無いとつくづく感じた!
 
 宿泊は、リゾートビレッジでは非常に高価な為、スキー場から30分ほど手前にあるビエルハVielha)市内で探した。部屋だけで50€クラスもあったが、無料駐車場、ハーフボード付、部屋で無料Wifiの条件だと市内にあるソルビエルハ(Sol Vielha)という高級手前ぐらいのレベルのホテルに宿泊。
 
 自分では珍しい150€代だったので、それなりに部屋は綺麗で広く、バスタブ付の部屋でなかなか快適であった。駐車場はホテル前に青空駐車で便利が良い。食事は朝夜ともバイキング方式で毎日メニューが異なり、なかなか楽しかったし、やや脂っこいモノの美味しかった。難点は、部屋でWifiが使用できるとの話だったのが、結局バー、ラウンジ、2Fのエレベータホールあたりしか電波が届かず、残念だった。 スタッフは愛想が良いのと無視するヤツといろいろ居たが、まー別に気にならない。徒歩1分の所には、スキーショップ(レンタル、販売)やファーストフードがあり、徒歩4、5分の所に教会や博物館、レストラン街がある。それなりに大きな街だった。
 
 
 
 
 
 ・スキー場写真集
 
 
 ・スキー場公式サイト
 ・スキー場トレイルマップ
 
 
 
 このページの上部へ戻る




Index / Top / Report top