オーストリアスキー2008/2009 Obergurgl/Hochgurgl 2008-2009

◆ オーバグーゲル・ホッフグーゲル (Obergurgl-Hochgurgl)
 
 オーバーグルグル・ホッフグルグルという表記も旅行誌などではよく見かけるが、スキー場のリフト券売り場のおばはんや宿のご主人の発音はグーゲル(グーギィ)と聞こえたのでそう記す。
 
 ロケーションは、別のページでも載せる予定だが、オーストリアの西部、チロル地方エッツタールエリアの最南端に位置する。ドイツ・ミュンヘン(エーダリング)から、車で約4時間ほどの場所だ。またスキー場から数キロ進めばイタリア領(Timmelsjoch、冬季通行止)に入る。そんな所。
 
オーバグーゲル・ホッフグーゲル スキー場サイズは、コースマップを見ている限りだと相当広いスキー場に感じるのだが、日本の栂池3つ分ぐらいのような気がする。ただし、グルーミング(圧雪)コースの数が少ないのでそんなに大きく感じないかもしれない、1日あれば十分滑られると思う。逆にオフピステ・不整地派からすると、コース有り無し関係無しだから、かなり大きく感じるかもしれない。
 
 エリアは公式ではオーバとホッフの2つに別けられており基本は別々のスキー場のようだ、しかしオーバ側が2つエリアから成っている感があるので肉団子的にはオーバグーゲル、ホッフグーゲル、ホーヘムートゥ(Hohe Mut)の3つのエリアがあるとしてしまう。自分で勝手な解釈をつけるのは結構気持ちがいいものだ・・・
 
 スキー場のスペックをみてみると、ベースはホッフ、オーバ、ホーヘムートゥの順に1,793m/1,930m/記載無し、トップは3,082m/3,035m/2,670mで標高差1,289m/1,105m/不明。ホーヘムットは情報が少ない・・・いきなりピンチだ(涙)。
 
 コースは公式で28本あると標記されているが、スロープマップから読み取ると35本ぐらいありそうだ。しかし、マップに載っていない場所がグルーミングされていたり、オフピステが残してあったり、で実際はいくつなのかさっぱりわからない。クラス比率は初級が43%、中級が44%、上級が13%だそうだが、これもよくわからない。あきらかに上級もあれば、中級との差がわかならいコースでも上級とされていたりする。ま、日本のスキー場でもよくある事なので深くは追求しない。してもしょうがない。
 
 滑った感じからすると、緩斜面でロングクルージングはちょっと望めないので初心者には、面白味がないかもしれない。中級者・上級者に対して何かあるか?と言われても微妙だ。そんなに長い中級斜面がある訳でもないので・・・不整地好きの方は気に入ると思う、それほど不整地が多い。ただし自然コブしかないのでモーグル派には不適。パーク派も然り!景色派は、ホッフ側の最高点ブルンコゲル3,082m(Wurmkogl)から見えるホッフフィルスト3,405m(Hochfirst)を起点にイタリアサイドに延びる冬山連邦。ホッフ側とオーバ側を結ぶゴンドラ(Top Express)に載った時に見えるクーニングスタール(Koenigstal)、フェルヴァルタル(Ferwalltal)の2つ谷。ホーヘムットの西南側に見える氷河っぽい冬山の景色などが気に入ってもらえるだろう。
 
オーバグーゲル・ホッフグーゲル 雪質に関してだが、2008年12月21日-22日は気温が高く、3,000m地点で-4.0℃しか下がらず(地元TVより)、発砲スチロールをひっかいたような音はしなかった。ベース部においてはかなり重い雪であった。やっぱり地球温暖化の影響?
 
 リフトは、ゴンドラが多く5基、チェアリフトが7基、サーフェイスリフト(Tバー)が7基の構成。このスキーを滑るとおそらく多くの人がリフトレイアウトが悪いと感じるだろう。メインになりそうなコースを滑ろうとすると、接続が悪いので、一度下まで降りないと・・・なんて事が多い。あと、Tバー(ここはJバーは無い)リフがかなり急斜面に設置されていて、結構焦る。マップ上にあるWurmkoglliftはチャレンジャー域ではないだろうか?自信の無い人は32番のコースに入り込まない事だ。迂回コースもないので、要注意。
 
 自分が行った日は平日で、混雑しておらずピーク時の待ち時間などはわからない。ちなみに、リフト代だが割と高い。全域1日券が42.5ユーロ(購入時はチップ入りパスの為、デポジットでさらに2ユーロが加算される。パス返却時に2ユーロも返却してもらえる。)、また、11時から1時間毎に半日券、連日券(14日まで)、7日間のうち好きな5日間だけ日にちを選んで滑られるフレキシブルパスなどがある。尚、周辺の街にはリフト割引券などは無かった。ちなみにソルデンとの共通パスもあったりする。
 
 リフトは、チップ付のカード状のもので、日本リフトホルダーに入れておくと便利。(ゲートの左側にカードリーダーがあってタッチするとゲート進入できるタイプ)
 
 アクセスの関しては完全な山路で雪の壁により道幅が狭くなっているので注意が必要。しかし融雪、除雪作業が手間をかけて行われているので、凍結さえ気をつければという所だ。オーストリア・ドイツ・スイス等のレンタカーは、冬季には冬用タイヤ装備が義務つけられている。そのタイヤを凍結面で試した所、日本のスタッドレスタイヤと同じ感覚だったので、なんとかなるだろう。イタリアのレンタカーでは、冬用タイヤ装備が無いので、ちょっと勇気がいる。このエリアはスキー場間(隣のスキー場とかも)のシャトルバスがあるので、それを使えば安心かもしれない。(シャトルバスは原則リフト券がいるのだが、誰も提示しておらず、普通に乗車していた。)
 
 ちなみに、シャトルバスはいくつか種類があり、インムスト(Imst)やヘイミン(Haiming)の街からも出ている。しかし、インスブルックやランディックからは出ていないので注意!
 
 
Ötztal Tourismus - Information
Obergurgl-Hochgurgl 
 A-6456 Obergurgl
TEL: +43 (0) 57200 100
E-mail: obergurgl@oetztal.com
URL: http://www.obergurgl.com/
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